博多港でブラウジングアントが見つかる
コンテナ置き場に設置されたワナにかかっているのが発見される
2018年9月に博多港のコンテナ置き場で外来種のアリ「ブラウジングアント」が確認されたと報じられました。
博多港では、2017年7月にはアイランドシティのコンテナターミナルで毒針を持つヒアリが確認されたほか、2019年1月にはサソリが見つかっています。
博多港では大量の国際貨物が取り扱われており、海外からコンテナに紛れて侵入していると見られています。
ブラウジングアントとは
南ヨーロッパ原産の外来種のアリ
ブラウジングアントは、体長は2.5~4ミリほどで黒っぽい色をしています。
南ヨーロッパ原産の外来種で、2017年の夏に名古屋港ではじめて発見されて以降、東京や大阪でも確認されています。
ブラウジングアントはヒアリのような毒性はなし
ブラウジングアントは、ヒアリのような毒針はありません。
繁殖力が高く、一つの巣に複数の女王アリがおり、巨大な巣を作ります。
オーストラリアでは「侵略的外来アリ」に位置づけられるなど、生態系に大きな影響を与えるとされています。
何にでも噛みつく凶暴なアリ
ブラウジングアントは、別名をかみつきアリともよばれ、何にでも噛み付く凶暴なアリです。
触角や足が長く、行列を組んで活動し昆虫や小動物を襲ってえさにします。
名古屋港のブラウジングアントが確認された場所は、在来種のアリがいなくなっており、駆逐されたとみられています。
今後、生息域が広がるようなことになれば、生態系に深刻な影響が出る可能性があります。